2026年4月20日〜24日に開催された世界最大規模の国際サイバー防衛演習「Locked Shields 2026」(主催:NATOサイバー防衛協力センター、以下NATO CCDCOE)に、2年連続で参加しました。
本演習で得た知見は当社のサービスおよび人材育成施策に継続的に反映されています。改めて、演習の概要と当社の取り組みについてご報告します。
「Locked Shields 2026」概要
「Locked Shields」は、NATO CCDCOEが2010年以降毎年実施している国際サイバー防衛演習です。今年は41か国から4,000名を超えるサイバー専門家が参加し、16の多国籍チームが8,000件を超えるリアルタイムのサイバー攻撃から政府機関システムや防空・電子投票などの重要インフラを守る演習を行いました。
本年は危機管理および重要システムの防護に焦点が置かれ、技術的対処のみならず、インシデント報告・戦略的意思決定・法的対応・メディア対応といった非技術的側面を含む包括的なシナリオが組まれました。
日本は2021年から官民合同で参加しており、今年はリトアニアと合同チームを編成。防衛省・自衛隊をはじめ関連省庁・民間企業・大学など国内約60組織が連携して臨みました。4月21日にはリトアニア・ビリニュスで関連イベント(Distinguished Visitors’ Day)が開催されるなど、両国間のサイバー分野における協力が国際的にも注目を集めました。
GMOサイバーセキュリティ byイエラエの参加・貢献
当社は昨年の初参加に続き、本年も日本・リトアニア合同チームの一員として参加しました。新たなパートナー国との連携、および産官学約60組織にわたる協働の中で、最新のサイバー攻撃手法とその対処について実践的な理解をさらに深めました。
本演習を通じて体得した知見・ノウハウは、今後の脆弱性診断・ペネトレーションテスト等のサービス品質向上、およびサイバーセキュリティ人材育成に継続して反映してまいります。
執行役員 公共担当 奥野史一 コメント
昨年の初参加に続き、本年はリトアニアという新たなパートナーと合同チームを組み、防衛省・自衛隊や国内の関係省庁・民間企業・大学とともに演習にあたりました。
今回の演習を通じて最も強く実感したのは、AIがサイバー防御と攻撃の双方を急速に変えつつあるという現実です。NATO CCDCOEのTõnis Saarディレクターも、AIが攻防の両面を変革する中で、演習で得た教訓をいかに実戦即応へと転換するかが鍵だと述べています。検知・分析から意思決定に至るあらゆる局面でAIの活用が前提となりつつある今、私たちの対処能力もまた、AIを織り込んだ形へと進化させていかなければなりません。
官民連携を実効的に機能させるうえでも、Locked Shieldsのような大規模かつ実践的な演習を継続的に積み重ね、そこで得た知見をAI時代の防御態勢へと落とし込んでいくことが不可欠です。2年連続での参加を通じて、その手応えと課題の双方を改めて実感しています。今後も国際レベルでの対応力を磨きながら、わが国の防衛および重要インフラのセキュリティ強化に貢献してまいります。
