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軽量暗号「Ascon」の標準化動向に関する調査の報告書が「CRYPTREC」の公式Webサイトに公開されました。

2024.05.09
お知らせ

日本の電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号技術の適切な実装法・運用法を調査・検討するプロジェクトである「CRYPTREC」から技術評価を依頼されていた、軽量暗号「Ascon」の標準化動向に関する調査の報告書がCRYPTRECの公式Webサイトに公開されました。

CRYPTRECとは

 デジタル庁、総務省および経済産業省が共同で運営する暗号技術検討会と、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)及び独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が共同で運営する暗号技術評価委員会および、暗号技術活用委員会で構成される電子政府推奨暗号の安全性を評価・監視し、暗号技術の適切な実装法・運用法を調査・検討するプロジェクトです。
なお、Cryptography Research and Evaluation Committees の略になります。

CRYPTREC 公式WebサイトURL
https://www.cryptrec.go.jp/

Asconとは

 2014年にGraz University of TechnologyやInfineon Technologiesらの研究チームによって設計・公開された軽量暗号化アルゴリズムです。IoTなどの小型デバイスで送信されるデータを保護するために、リソース制約下でも高速かつ安全な暗号化を実現できるように軽量設計がされています。なお、Asconは、2019年2月にCAESARコンペティションでFinal portfolioへの採択やNISTが主催する軽量暗号コンペティションにて、2018年に世界中の暗号研究者たち呼びかけ57件の軽量暗号の提案を受け取り、3つのラウンドでの評価を経て、最終的に2023年2月に軽量暗号での標準化アルゴリズムに選定されました。

報告書URL
https://www.cryptrec.go.jp/exreport/cryptrec-ex-3302-2023.pdf

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