ChatGPTを利用した新機能のセキュリティ検証
- GMOリサーチ&AI株式会社
グローバルシステム本部 CTO室 開発基盤課 セキュリティチーム様
GMOインターネットグループで、インターネットリサーチ専門の調査会社として日本を含む16の国と地域で5,342万人※のアンケートモニターで構成される大規模パネルネットワーク「Asia Cloud Panel」を利用した市場調査などのサービスを展開するGMOリサーチ&AI株式会社。今回はGMO AIセキュリティ診断 for GPTを受けていただいたご感想や効果についてお伺いしました。
※2023年10月現在
AI技術のサービス利用に挑戦するがキュリティ面が心配だった
GMO AIセキュリティ診断 for GPTを受けるきっかけは、2023年6月にセルフ型アンケートプラットフォーム「GMO Ask」にChatGPTを活用した「調査票AIサポート(β版)」を搭載したことです。
GPTなどのAI技術をサービスに活用すること自体がまだ始まったばかりで挑戦的な面もあります。もちろんセキュリティに配慮した上で設計や実装など対策をしていましたが、GPT等のLLMを組み込んだサービスに対する新たなセキュリティリスクに対して、さらに強化を検討していました。
そこで、サイバーセキュリティの専門家に検証をお願いしようと思っていたところ、同じGMOインターネットグループのGMOサイバーセキュリティ byイエラエが「GMO AIセキュリティ診断 for GPT」のサービス提供を開始したことを知りました。
■調査票AIサポート(β版)について
「調査票AIサポート(β版)」は、OpenAIが提供する「ChatGPT API」を利用したアンケート調査票の作成補助機能です。専用フォームに調査したいテーマと設問数を入力するとAIが調査票の案を提案します。また調査票案はCSVファイル形式でダウンロードし、利用可能です。ユーザーの調査票作成にかける時間や労力の大幅削減に加えAI の高度な自然言語理解能力をいかした文章校正などによってアンケートのクオリティ向上にも貢献します。
調査票AIサポート(β版)の詳細について:https://gmoask.jp/news/20230620/
信頼できるレポート内容 対策案もしっかり報告
GMOサイバーセキュリティ byイエラエにお願いすることに決めたのは、GMOインターネットグループにジョインして以来、脆弱性診断やセキュリティコンサルティングなどあらゆる場面でセキュリティ向上にご協力してもらっていてその信頼と実績があったこと、またAIに関するセキュリティ検証や脆弱性診断をサービスとして提供している企業自体が少なかったことも理由です。
実際に診断していただいた感想としては、レポートの内容がしっかりしていてリスクを知ることが出来たことに加えて対策も教えてくれるので大変参考になりました。また今回は敵対的プロンプトによる検証に加えてAPI呼び出し部分のソースコードについても確認いただき、「こんなところも見てくれるんだ」とより安心感が高まりました。
サイバーセキュリティの身近なパートナーとして
GMOリサーチ&AI株式会社は複数の海外拠点を設置し、グローバルなサービス展開をしています。個人情報漏えいに関しては日本だけではなく海外についても罰則規定が重い傾向があり、サイバー攻撃対策には日ごろから力を入れていますが、年々サービスや組織に求められる水準が高くなっていると感じます。今後も同じGMOインターネットグループの仲間として、サイバー攻撃対策強化およびセキュリティ向上のため協力いただけると幸いです。
会社名 | GMOリサーチ&AI株式会社 |
事業内容 | GMOリサーチ&AIについて:GMOリサーチ&AIは「想いを、世界に」をフィロソフィーに掲げ、企業と生活者の関係の再構築を実現する、新しいマーケティング・ソリューション・プラットフォームを普及させる事業を展開しています。16の国と地域で5,342万人(※2023年10月現在)の消費者にインターネットリサーチが可能なパネルネットワーク「Asia Cloud Panel」のネットワークを活用して、日本のみならず世界各国の企業から調査依頼を受けています。 |
URL | https://gmo-research.ai/ |